ハンドリング

ハンドリング盛り場管理人はハンドリングが大好きで す。
こうしてわざわざハンドリングの為だけに1ページ作るという、正気とは思えないことをするほど大好きです(笑)
好きの理由は愛玩の視点ですが、日々触れ合っていると愛玩の意味合いだけでなく、存外にメリットもあるように思えるので四方山書き記してみましょう。
なお、ここではコーンスネークに限った感覚の話をしているので、他のヘビにあてはめられたら困ります。

●ハンドリング
ヘビに限った話として、手や腕を使って触れ合うこと。

●基本的な注意事項
・拒食中の個体には禁止
・給餌直後(腹の膨れが目に見える程度の期間)は禁止
・身体のサイズに合わせて、時間を調整する
 基本的にハンドリングされて喜ぶヘビはいません。ただし、経験的に慣れ、さほど苦痛を感じなくなったであろう個体は数多存在します。
それでもハンドリングを喜び、ストレス発散になっているということはまずないので、過度の接触は避けるよう。
 何分が限度といったことは個体差があるので語れませんが、コーンスネーク は20〜30度の飼育環境を求められている変温動物
人間は35〜37度の平熱を持つ生物であることを考え、人間 の体温がヘビに伝導し、温まり過ぎる=オーバーヒートすることのない時間を考察して下さい。
ここでカギになるのが生体のサイズです。100ccの水は3分で沸騰しても、1リットルの水が沸騰するには10分かかる(数値は暫定)。
 小さい個体は早く温まり、大きい個体は温まるのに時間がかかる。すなわち、ベ ビーのほうが温まりやすいので長時間のハンドリングは避ける。
曖昧な表現になりますが、完全に接触している時間は、生後〜2ヶ月程度の個体にはせいぜい10分が関の山、2年以上のアダルトには〜1時間が限度だと、私 は感じます。
くれぐれも生体のサイズと様子を見て、自分で考察してください。 外気温にも拠ると考えられるので、各飼育者の常識を駆使し ましょう。

●触り方
 気合いです
 半分本気の冗談はさておき、プラケ等の上部小窓開口型のケージで飼育している場合、飼育期間の長い個体は特に、
小窓が開く=給餌と認識しているのでは、と、怪しまれる個体 が多くいます(笑)その場合、餌と思われ咬まれる可能性が上がるので、
面倒臭がらずにプラケのフタを全部外して手を入れましょう。
 
前面開口型のケージで長期飼育した経験がないので、その場合のヘビの認識度合いはわかりませんが、掃除等のメンテナンス のすべてが
前面の扉が開くところから始まるため、すべてが給餌だと感じることは少ないのではないでしょうか。
また、
飼育期間に関わらず、上部から手を振りかざされると鳥などの天敵に襲われるように感じるのか、怯えることが多いので
やはり面倒臭がるのはやめて全外しが基本だと思っていたほうが良いでしょう。
 ヘビをケージからだす状況が整ったら、自然にでてくるのを待つも良し、掴むも良し。触る前にあまりためらいの時間をもたないほうが良いです。
 奴らは人間の躊躇を察します(笑)
 胴体のほうからさっと持ち上げてしまえば、気の荒い個体でない限りいきなり咬むようなことはありません。
後述しますが、頭や首筋から触るとナニスンノヨ!と切れる率が高いです。
 持ち上げたら腕やヒザに全身を乗せ、身体を安定させてあげましょう。
幼体は身体が小さく、動きが早く感じます。それだけ姿を見失う可能性があるので、手の上だけで動かせるほうが無難。
まさかと思うような短時間で、狭い隙間に入っていったりするので、ケージからだしている間は目を離さず。油断は禁物です。

●咬むということ
 ヘビを飼っていると言うと、咬まない?と聞かれることが往々にしてありますが、ヘビとて動物。イヤなことをされたら咬みます。
犬や猫と同じく、やたら咬んだり怯えたりする個体もいます。
 ただ、犬や猫よりちょっとバカなのは、餌と間違えて咬もうとすること。あ、でもこれ、マタタビの匂いのついた手に猫が咬みついてくることを考えれば、
そ うバカバカとバカばかり言わずとも良いかもしれませんね。
 ヘビの歯は餌を切り裂くナイフではなく、獲物を捕らえるフォークであることは、給餌をしている人ならばわかると思います。
コーンスネークは獲物を巻き締め付けて殺しますから、餌と間違えた場合は身体を指や腕に巻き付けてきます。それ意外は威嚇の意味です。
 咬まれた場合は慌てて引っ張らず、少し待てば離してくれます。離さない場合は水につけると離す、と、言われています。
 管理人は基本的に咬まれたくない人であり、咬まれた経験数が少ないため、これがテキメンという方法を知りません(笑)
 マウスに触れた手を餌と間違えることがあります。また、マウス解凍中などは興奮していることが多いので、ハンドリングは避けるが無難。
 首元を掴むと振り返り様に咬んでくることがあります。ヨシテヨ!と いった感じです。よしてあげましょう。
 咬まれてできる怪我といっても、目や唇等に運悪くヒットしなければ、そんなもんか、で済む傷しかできません。しかし、水で流すことはお忘れなく。

●その他
 日頃からハンドリングしよう!と思う場合、発想は愛玩由縁でも、結果的に多くの観察時間を得ることができます。
ウロコの感じ、体重の急な増減、呼吸のおかしさ、等、病気を発見する手がかりにもなります。
触った感じだけでなく、態度がいつもと違う場合、サカりがきていたり、無気力だったり、といったことにも気づくでしょう。
コーンは幼体からの色変化が楽しめる種ですが、触ったほうがより、その変化の様に気づくことができます。
 なによりも、ペットに触れる楽しみと幸せを。

 コーンが保菌していることを想定できるのは主にサルモネラ菌です。
よって、口から感染することのないよう、キスはやめ ましょう普通なら。
そして触った後は人間と動物の間合いに戻り、まずは手を洗いましょう。それがルールです。
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